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鶏を捌く。

2023年8月12日

※少々グロい写真を含みます。苦手な方、ごめんなさい

昨日同じ鶏飼いであり、みかんバイトの先輩であり、野菜を作ってくれたり釣りを教えてくれたり、何やかんや色々とお世話になっている移住者の友達カップルのところで一大イベントがありました。

(以後、友達カップの彼の方をSさん、彼女の方をOちゃんとします)

二人が愛情込めて育てた鶏♂の命をいただくお手伝いをさせてもらいました。

二人は鶏を卵から孵すんですが、大きくなるまでオスかメスかが分かりません。

そのため今回オスが増えすぎたということで、4羽捌いて頂こうといことになりました。

悲しい話ですが、オスが多くてもあまりメリットがありません。

オス1羽に対してメスが2~3羽(もっと多くても良いかも)くらいでいいので、あまりオスは多くなくていいのです。

今回はアローカナを1羽(生後約4か月)、烏骨鶏を3羽(生後約1年)捌くということでした。

自分も鶏を飼っているし、今後のためにぜひ手伝わせてほしいとお願いして、今回参加させてもらいました。




まず、絞めなければなりません。

これが一番きついし辛い。

絞めるのは全てSさんがやりました。

Sさんは過去に一度締めたことがあり、その時は一度石で殴って気絶させてから首を落としたらしいのですが、今回が生きたまま首を落とすことになりました。

たしにか一度気絶させてからだと、2度も苦しませることになるし、効率も良くないので納得しました。

なにか手伝えることはないかと、袋を抑えたりしましたが、逆にやりにくくさせてたかもしれません。ごめん、Sさん。

鶏は首を落としても数メートル走ると聞いたことがあったけど、それは本当でした。

首と体は完全に切り離されているのに、ジタバタと数十秒間動くのです。

この光景はほんとにキツかったです。




そのあと65度くらいに熱したお湯につけて、羽毛をむしります。

引っ張るとぷちぷちと簡単に抜けていきます。

羽毛をすべて取ると、海外のスーパーで売っているような状態になりました。

ここまでくると、正直もうお肉にしか見えませんでした。




次に内臓を取り除きます。

肛門からお腹にかけて切り込みを入れ、指を突っ込んで心臓、肝臓以外の内臓をかき出します。

砂肝を出すと他の臓器もでろんと出てきました。(砂肝はお持ち帰り)

魚の内臓を取り出すのと少し似ています。

ここまでは鶏小屋がある山の中での作業で、この4羽のためにお墓を作ってお花を供えてから友人宅へ帰宅しました。




次に解体します。

噂では烏骨鶏は身も骨も黒いと聞いていましたが、、、ホントに黒いんですよ!

ビックリしましたね~こんなに黒いとは!

心臓、肝臓を取り出し、もも、手羽、胸肉、ささみ、ぼんじり、鶏がら(本体?)に切り分けました。

これで鶏を捌く作業は終了になります。




すでに猪は捌いていましたが、家畜となると自分も鶏を飼っているし、身近なぶん猪の時よりも心が痛かったですね。

やっぱり絞めるときが一番つらい…猪も猟についていって、仕留めるまで見届けたましたが、それとはまた違った心痛でした。

(友達は何倍もつらかったと思います…Oちゃんは号泣でした…)

今飼ってる鶏たちはほぼペットなのでのっぴきならない事情がない限り絞めることはできないと思いますが、今後もし鶏を孵化して増やすとなったときは「オスだった場合絞める」と予め覚悟を決めてから増やさないといけないなと思いました。




捌き終わったあとは…晩ごはんをごちそうになりましたーーー!!!

もちろん捌きたての鶏様を、なんと丸ごとローストチキンにしていただきました。

(料理上手なSさんが作ってくれました!拍手)

味付けは塩コショウのみ。

焼きます!!!

オーブンに入らなかったので横向きに(笑)

途中ひっくり返したりして、じっくり焼くこと約50分…

こーんがり焼けました~♪

す、すごい…なんというご馳走…!

これはもうアレですね、完全にクリスマス!笑

すばらしい出来栄えです。

味はもちろん美味しかったです!

身も皮もぷりっぷりで、油もすごくおいしかったです。

平飼いで運動量が多かったからなのか、繊維がしっかりしていて弾力があり、いつも食べてる鶏肉とはちょっと違いました。

とにかくぷりぷり!めちゃくちゃ美味しかったです。




猪のときも思いましたが、捌くのって本当に大変。

当たり前にパック詰めされたお肉に感謝しないといけないと思ったし、誰かが絞めて捌いているということを忘れてはいけないなと思いました。

そして、みんなで和気あいあいと「おいしい!」と笑顔で残さずいただき、自分の血肉にして元気よく生きていくことが一番の供養だなと思いました。

ありとあらゆる生き物たちのおかげで生きていけてるんだなぁと思うと、感謝が止まりません。

猪につぎ、鶏を捌くという、とても貴重な体験をさせてくれた友達と鶏たちにも感謝が止まりません。

本当にありがとうございました!




捌いた烏骨鶏を一羽まるごと頂いたので、今度バーベキューしたいと思います♪

(ほんとは今日やりたかったけど、物凄い豪雨で辞めました…泣)

では、このへんで~。